こんにちは。GAMの相葉まことです。
今回は僕がよく使うロジカルエディタの設定について、ちょっと語っちゃおうかなと思います。
まず今回のお話で語るロジカルエディタとは、アクティブプロジェクトのロジカルエディターではなく、
MIDIに影響を与える方のロジカルエディターのお話です。
ロジカルエディターとはなんぞやという人もいるでしょうが、
cubaseのpro版の売りとはやはりロジカルエディターでしょう。
これを使わずしてプロ版は語れないというようなものです。
どんなことができると言うと、MIDIやCCに対してプログラミングを行えます。
ざっくり言うとそんな感じ。
上下段に分かれております。
上の段が、条件で絞り込みができ、下の段でその絞り込んだモノに対して、命令を実行します。
それぞれの段左下にある+と-のボタンで条件の追加や削除が出来ます。
下段中央の変換、とデフォルトではなっておりますが、
ここをクリックすると変換のほかにも挿入やコピー、抽出などが選択できます。
基本的にここは変換または挿入となるコマンドが多くなることでしょう。
上の段ではあくまで絞り込みを行うだけですので、
基本は選択したノートに対して、のみでも十分事足ります。
そういった設定にする場合は、
フィルター対象:プロパティー
条件:設定
パラメーター1:選択イベント
にすればおおよそオッケーです。また、絞り込みにはandやorも使えます。
()やand、orを組み合わせ振るいにかけましょう。
また、前後の組み合わせによって名称などが変わる場合があります。
例えば、フィルター対象のノートのあとに、タイプが来ると、ノートの項目がピッチに変わります。
このように前後の組み合わせでどこに作用されるかが変わる場合がありますので注意を。
で、下の段。
ここで上段で振るいにかけた対象物(MIDIやCC)に対してプログラムを
実行するわけですが、今回はさっくりと基本だけ乗っけておきます。
まず下の段の実行対象はこんな感じです。
僕がよく使うものだけさっくり説明します。
また、これらも組み合わせによって様々な効果を発揮します。
ポジションがMIDIの位置に影響
値1がMIDIの上下の位置に影響
値2がMIDIのCCに影響
基本はこの3つで構成していきます。
中にはタイプなどを使う場合もありますが、大体の場合
条件を厳密にしていくのに使います。
また、値3はほぼ出番なしです。
(※旧バージョンのcubaseでは値2と値2という項目があり、
大文字のほうが現バージョンの値3に当たると思われます)
今回紹介するロジカルエディタの設定は、
ベロシティを強制的にゼロ(中心)に戻す設定です。
上の段でピッチベンドのみに的を絞ってます。
下の段がピッチベンドをゼロにするコマンドです。
ピッチベンドに対象を絞った場合、値1と値2の意味合いが変わります。
まずCCのベロシティーなどで使われている数値は0~127までとなります。
これは0を含めると128までの数字で管理されてると言えます。
更にピッチベンドは128×128=16384の数字で管理されております。
値1は128*128の数字で、値2は128の数字で管理されてます。
そのため、値1で一度全ての数字を全くの0にしたあと、値2の整数のみを
64という中心に戻すのです。
これにて、ちょうどピッチベンドを0にすることが出来ます。
これはcubaseの情報バーで確認出来ます。
ギターのピッチベンドなどをいじるとき、チョーキングなどは
マイナス方面には行かないので重宝することでしょう。
また、ロジカルエディターの設定はプリセット保存出来ます。
プリセット保存したものはキーボードショートカットなどに設定できます。
ということは、複数のロジカルプリセットや既存の設定を合わせることにより、
マクロを組むこともできるのです。
今回は単発の設定を載せましたが、
ロジカルエディターはマウスでも十分に打ち込みに事足りる速度を
与えてくれることでしょう。
基本を覚えれば応用は簡単ですので、
ぜひ挑戦していただきたいです。
余談。
プリセット名がunko_lなのは、保存した際フォルダ検索で
ヒットさせやすいからです。
フォルダを見つけられればそこに今まで作った設定も移せますので、
便利かと思われます。
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